2009年01月16日

ストレス料理法

料理

 まず、よくストレスを観察しましょう。食材を料理するときは、素材の特徴を知ることが大切ですよね。それと同じように、ストレスも、まずはストレスの元を知り自分に与えている影響を見定めることが必要になります。「自分を押しつぶすようなものか?」「自分に害を与えるものか?」です。

 次に、素材の特徴をふまえつつ料理をする人が実際に行える調理法で、手元にある器具や調味料で作れるものでなければ、まさに“絵に描いた餅”になってしまいます。つまり、そのストレスは「自分のいつものやり方で対処できそうか?」「どんなやり方なら片付きそうか?」です。

 さて、そうして選ぶストレス料理法は、大きく分けると2種類になります。
A ともかく問題が解決すれば、おのずとストレスは片付く」と考えている“問題解決タイプ”
B 「なにしろ、いやな感じや苦しいのをなんとかしないと、問題も解決させられない」といった“気持ちの安定タイプ”
 つまり、問題が先か?情動が先か?
“鶏と卵”の例えにもあるように、もちろん一概に言えることではありませんし、そこを考えても得るものは少ないでしょう。正解などありません。むしろ、ケースバイケースで使い分けていけるセンスが大切です。食材と調理法を、他の食材の特色とも考えあわせて、柔軟に組み合わせる。つまり、そのストレスの元にあった対処を選択していくセンスです。
このストレスの元になっている物事は、「変えられることか?変えられないことか?」また「自分が変わるのが現実的か?状況を変えることが適切か?」

 あれこれと考えたり行動したりしながら方法を選んでいるとき、私たちが自然ととっている態度。そこにもタイプがあります。
T「情報を集めて、よく考えてみる」「試行錯誤してみる」など、“積極的になんとかしようとする”態度
U「その状況や当事者から離れる」「考えないようにする」といったような“距離をとろうとする”態度
そして、対処する際にとる方法は、
@ 「考える」ことか?
A 「行動する」ことか?
 それぞれのAB、TU、@Aが組み合わされて、ストレス料理法のパターンができているようです。
 自分が日ごろ、無意識に選んでいるのは、どんな料理法でしょうか。それは、本当にその素材=ストレスの元、料理人=自分、に最適のものとなっていますか?さらに、そのレパートリーは十分でしょうか?

 ストレス対策を“料理法”などと例えてみましたが、こんな例えを使ってみることで日ごろの自分のストレス対策を違った視点からリニューアルすることのきっかけになれば、と思います。

参考文献: 神村栄一、海老原由香、佐藤健二、他「対処方略の三次元モデルの検討と新しい尺度(TAC-24)の作成」、『教育相談研究』1995年(Vol.33)、41〜47頁

初出:株式会社ピースマインド カウンセラーコラム

posted by MSCOスタッフ at 11:37| セルフメンタルケアのコツ