2014年06月17日

『遊び』の持つ意味

バーベキュー

 梅雨が続きますが、晴れた日には爽やかな風が吹き、外で過ごす時間が気持ちの良い季節になりました。
 本格的なアウトドアシーズンを前に、BBQセットを買おうとお店に行った時のことです。そこには2つのグリルが展示されていました。1つはしっかりとした作りで少々揺らしてもビクともしないもの、もう1つはやや華奢で、手で揺らしてみるとグラグラします。1つ目の物の方がしっかりしているからこっちが良いな、と思いながら、念のため店員さんにお勧めを聞いてみました。
 すると私の思いに反し、店員さんからはグラグラする方がお勧めとの返答。店員さん曰く、アスファルトのように平坦な地面に置くのであればしっかりした作りでも良いけれど、土や川原など様々な条件の地面に置くことを考えるのであれば「遊び」があった方が対応しやすいとのことでした。それを聞きいてなるほどと思い、グラグラする方を選ぶことにしました。

 「『遊び』があった方が、様々な条件に対応しやすい」
。買い物の帰り道にそのことを思い出していると、なんだか人生にも通じる話のように思えてきました。この場合の「遊び」というのは「余裕」や「ゆとり」と言い換えられるものです。
 「しっかり」していることは決して悪いことではありませんが、それは「硬さ」にもつながります。平坦な道が続けば良いですが、人生、時には石ころだらけになったり、ぬかるんで滑りやすい道を歩いて行かなければならない時もあります。柔軟性がなく、余裕がない状態で今を生きていると予想外のことが起きた時にうまく対応できません。遊びの要素や心の余裕を生活に上手にちりばめることで、少々の変化や試練にも柔軟に対応でき、折り合ったりかわしたりということができるのでしょう。

 同じ「遊び」でも、子どもの「遊び」は豊かな人生を進む上での基盤となります。遊びの中で子どもは、自分から進んで何かと向き合う主体性、様々な出来事に対して試行錯誤する力、自ら考えたことに辿りつこうとする力を育んでいると言われます。それらは先ほどの平たんではない道を進む力にもつながってくるように思います。
 誰に言われなくても葉っぱを熱心に集め、何としても両手に持とうと葉がこぼれ落ちては拾うことを繰り返すうちに洋服の裾をもって器にすることを思いつき、最後は地面に広げてお店屋さんごっこを始める…。そんな風に没頭して遊びこむ子どもの姿からは、大げさかもしれませんが、小さな身体から生まれる大きなエネルギーを感じます。

 これら余裕やゆとりとしての「遊び」、豊かな人生につながる「遊び」を日々の中で忘れずにいたいものです。
タグ:遊び
posted by MSCOスタッフ at 13:57| 心理エッセイ