2013年12月28日

いいとこ探し

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 地域の子育て支援の一環として、幼児期の子どもを持つ保護者(主に母親)を対象とした親講座に関わっています。身近に育児のことを相談できる人がいない、日中は子どもと二人きりで過ごすなど、核家族化が進む中、今のお母さん達は孤立しやすい状況があります。そんなお母さん達に、育児の情報やノウハウを交換したり仲間を作る機会、「〜ちゃんのママ」でなく自分自身のことを考えてもらう時間を作り、自分らしい子育てをして欲しいという目的で、この講座は開催されています。
 数回で構成されるこの講座では子育ての情報や子どもについての悩み、ストレス解消法などについて、色々なワークを行ったり、グループで話し合ったりします。

 今回ご紹介したいのは、その中で毎回好評なワークの一つです。「自分自身について振り返る」というテーマの時に行うもので、私たちは「いいとこ探し」と名付けて実施しています。方法ですが、まず自分自身について短所だと思うことを紙に3つ書きます。次にその紙を隣の人と交換し、隣の人はそこに書かれている短所を長所の表現に変えて記入します。例えば、「心配性」は「細かな所によく気づく」、「飽きっぽい」は「好奇心旺盛。新しいことにチャレンジできる」、「気が弱い」は「周りの人を大切にする」というように書き換えることができます。書き終えたら、隣の人に返します。
 長所として書き換えられて戻って来た紙を見ると、みなさん照れたような笑顔になります。「自分では短所だと思っていたけれど、他の人からは違うように見えるのだと思った」「自分は自分でいいのだと思えた」「嬉しい」などの感想が返ってきます。「帰ったら、夫についてもしてみます」と話された参加者もいました。このワークを行うと、お互いを大事に思い合う雰囲気もグループに出てきて、一層お母さん同士のつながりが強くなるような気がします。

 実は、この「いいとこ探し」でしていることは、心理学の用語で言う「リフレーミング」というものです。リフレーミングとは、ある「枠組み(フレーム)」で捉えられている物事を枠組みをはずして、違う枠組みで見ることです。これは人の性格についてだけでなく、色々な場面でも応用できます。
 例えば、膨大な仕事の半分が終わったという時に、「半分しか終わっていない」と思うのと、「もう半分終わった」と思うのとでは、達成感やその後のモチベーションが変わってくるのではないでしょうか。
 また、自分に降りかかった試練を「自分を成長させてくれるチャンス」と捉えることができたら、前向きに対処しようという気持ちになれるでしょう。どんな状況でも活き活きと過ごせる人は、この考え方を上手に取り入れていると聞きます。物事を悪い方向から見やすくなっている時に、全く違った視点で問題を観察してみると、新たな見方や発見ができるかもしれません。
posted by MSCOスタッフ at 14:49| オフィス外での活動