2013年08月17日

復職デイケアとカウンセリング

復職デイケア

 ここ数年、職場ストレスで休職した際に、職場復帰前に復職デイケア、ショートケアに通う方が増えています。復職デイケアやショートケアは、主にクリニックや、保健センターに併設されています。目的としては、休養した後に、いきなり職場に復帰するのではなく、1日の生活のリズム、1週間のリズムを整え、また再発しないように、休職にいたった経緯を振り返ったり、新しい対処法を身に着けるなどの準備をするところです。

 施設によって、プログラムの内容は異なりますが、「個人ワーク」といって、自分で、本を読む、簡単な書類作りをしてみる、など実際に作業をすることで、職場の感覚を思い出し、集中力をあげる役割があります。

 また、グループでのプログラムでは、職場で困ったこと、復職する際に不安なことなど、テーマを決めてグループでディスカッションしたり、簡単な運動、手先を動かすようなことを行ったりします。最初は、その場にいるだけで疲れを感じる方も、何か月かたつと、グループをまとめたり、積極的に活動する様子がみられ、毎日同じ場所に行って課題をこなす大切さを感じます。

 何といってもグループでのディスカッション、またグループで行う認知行動療法や、アサーションなどのワークは、参加している人にとってとても役に立つようです。同じテーマで話をしても、それぞれ色々な見方があったり、考え方があったり、ということを実際に聞いて体験したり、自分の話したことについて、参加者から意見をもらったりすることで、気持ちが楽になって、不安が低減することも少なくありません。

 ただ、グループでの活動は、それなりに疲れるものです。自分が言いたいことを全部言えるわけではありませんし、相手の話に、疑問を感じても直接言えないこともあります。そのこと自体、日頃職場でも感じていたやりづらさそのもの、ということもよくあります。

 そういう場合にはカウンセリングもうまく併用しましょう。カウンセリングは1対1の作業ですので、本人がグループの場で感じたやりづらさを丁寧に振り返り、本人のとりがちなパターンや、そのときどのような気持ちからその行動を選ぶのかなどを見つけていく作業をします。その繰り返しで、休職前とは異なる考え方ができたり、行動ができたりしていきます。

 復職デイケアは復職した時点で卒業ですが、カウンセリングは、復職後も定期的に利用することで、再発のリスクをできる限り減らすことができます。
posted by MSCOスタッフ at 15:06| 心理エッセイ