2011年08月10日

依存と自立(Dependence & Independence)

依存と自立

 欲しい洋服が買えた! 仕事の後のお酒は最高! 付き合っている人と会っていると心が落ち着く・・・、など、人は、日々の沢山のストレスの中で生きていくために、人に頼ったり、欲しいものを得て心を満たしたり・・・とやりくりをしています。

 これらは、人が生きていくためには、必要な「依存」でもあります。ただ、「依存」が度を越すと、生活が立ち行かなくなったり、まわりの人に迷惑をかけたり・・・そして一番辛いのは、自分自身です。

 本来、大人になると、主体性を持った人間として、支えたり、支えられたり、助けあいながら、ほどよく依存しています。ただ、幼少の頃からの体験で、親や周囲の大人に、ありのままの自分を受け入れてもらえない体験や、何があっても守られているという安心感が得られにくいと、世の中や、人に対して安心感が持てず、淋しさや恐怖、孤独感を抱えたまま大人になる場合もあります。その場合、人にほどよく依存することができず、不安や孤独を紛らわすために、極端なまでに依存しすぎてしまうことがあります。

 「依存」には、「人に対する依存」、「物に対する依存」、「プロセスに対する依存」があります。ここに少し例をあげてみます。
*人に対する依存:「家族の世話をやきすぎてしまう」、「恋人を束縛してしまう」など
*物に対する依存:「アルコールを沢山のんでしまう」、「過食してしまう」など
*プロセスに対する依存:「買い物を大量にしてしまう」、「オーバーワーク」など

これらについて、人間関係が立ち行かなくなったり、自分の身体をこわしたり・・・と何らかの不具合が出てきたら要注意です。まずは、そんな自分に気付くことが、自立への第1歩です。

 そして、淋しい自分、孤独な自分に気づいてあげることは、自分を満たしてあげるためにはどうしたらいいのか、と考えるためのきっかけにもなります。
「人とつながる」、「好きなこと、ものを増やす」、「自分にやさしくなる」など好ましい依存のレパートリーを増やして実践する体験は大切です。これらのほどよい依存を実感できると、安心感のもと、少しずつ自立していくことも不可能ではありません。ご自分で実践してみて、やりづらい場合、もしくは家族、周囲の人が困っている場合、医療機関、カウンセリング機関などでも適切な援助を受けることができます。
タグ:依存
posted by MSCOスタッフ at 17:16| カウンセリング・キーワード