2017年11月27日

ストレス対処におすすめ! 「好きなことリスト」

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 先日、勤め先のクリニックで、「ストレス対処法」のミニ講座を行いました。10名以下の少人数のグループでした。自分のストレスをどうにか対処したい!と思っている皆様にお集まりいただきました。ワークをいくつか行ったのですが、その中の1つについて、参加した方に好評だったワークがあったので、ご紹介いたします。

 ストレスがたまったときに、すぐ解決できない場合、気分転換を取り入れるための方法です。「自分の好きなこと、ちょっと気持ちがあがること、ほっとすることを、具体的に20個紙に書きだす」というワークです。これはもともと私が別の研修会で教えてもらったワークでした。

 気分転換といっても「旅行に行く」とか「映画を見る」とか比較的エネルギーを要することから、「仕事帰りにケーキを買って帰って紅茶をいれて食べる」、「家についたら、声を出して「あー疲れた!今日もよく頑張った」と自分に言ってあげる」などの比較的小さいエネルギーでできることまで様々あります。ポイントは、かなり具体的に書くというのと、小さい気分転換法であればあるほど すぐできるのでよいということです。最初は、参加者の皆様の様子があまりにも辛そうだったので、20個は到底うまらないだろうな・・・と思っていましたが、意外にも20個近く書いていた人たちがほとんどでした。

 書いたあと、お隣同士で、シェアしてもらいました。参加者の皆様は、それぞれ家庭、仕事などのストレスを沢山かかえて、最初は神妙な面持ちだったのですが、自分の好きなことを、相手に話し始めたとたんに、ぱっと笑顔になり、声も大きくなり、笑い声も聞こえ、部屋の空気も一気にやわらぎました。

 人は、自分の好きなこと、楽しいことをやっていると充足感を感じます。逆に嫌なこと、理不尽なことに出会うと、一気に視野が狭くなり、一生そこから抜け出せないような閉塞感をおぼえます。そして、自分に楽しみがあったことさえも忘れてしまいます。

 参加者の皆さんには、今回作った「好きなことリスト」を見えるところに貼っておきましょうと伝えました。そして、気持ちがふさぎ込んだり、追い詰められてしまったりしたときには、気分転換することを忘れてしまうので、そういうときこそ「好きなことリスト」を見て、1つでもできそうなところから実践してほしいと伝えました。

 後日、参加者の方から、「あのリスト、貼っています。それを見て、あっそうだ散歩だ!と外にでました。あれを使ってうつっぽい状態から持ち直しました。気づくと落ち込んでいたりするので、気分転換!と気をつけてやってみています」というお話を聞くことができました。

 ストレスは、すぐに解決できることは少ないですし、抱えたまま持ちこたえなければならないことも多いのが現実です。「好きなことリスト」は、嫌なこと、憂鬱なことに注意を集中させすぎず、ほどよく注意を分散し、かつ好きなことに触れる時間を増やすことがねらいなので、気分転換がしづらい方にはおすすめの方法です。
posted by MSCOスタッフ at 23:28| セルフメンタルケアのコツ