2019年08月02日

怒りのサインをうまく使う

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 「アンガーマネジメント」「アンガーコントロール」など、怒りの感情とうまく付き合う方法について、本やセミナーなどで学んだことがある方もいらっしゃるかもしれません。

 怒りはやっかいなもの、始末に負えないことと思われがちです。実際、怒りの感情によって、破壊的な結末を迎える出来事も少なくありません。今回は、怒りのサインをうまく使う方法を少しお伝えいたします。

 まず、覚えておいていただきたいのは、怒りのサインは自分の身を守るために重要な感情だということです。人間は大昔から、危険から身を守ることを優先に脳が働いています。なので、何か自分の心身に危険と感じられる出来事があると、脳が「危険だよ!」というサイレンを鳴らします。
 よく、人から嫌なことを言われて、反射的に怒ってしまう現象がそれです。ここで問題となるのは、相手は、自分とは違う人間なので、自分と同じようなことで危険と感じるかどうかはわかりません。よって、怒られた相手は「あの人は急に怒りだしたけれど何が気に障ったのだろう?」と困惑してしまいます。

 怒るということ・・・危険!と感じるということは、つまりはその人にとってとても大事なこと、譲れないことでもあります。そこが侵されそうになるから危険と感じ、守らなくちゃ!と怒るわけです。
 しかしそれは万人が大事と思っているわけではなく、個人個人で大事にしたいポイントが異なります。よく、「普通こうでしょっ!」「あたりまえじゃないの!」の「普通」や「あたりまえ」はその人にとっての「普通」であって、他の人にとってはそうではないかもしれないのです

 よって、自分の怒りポイント・・・言い換えれば自分が大事にしたいポイントを日頃から認識しておくことが重要です。「自分は、時間に遅れる人には怒ってしまう」とか、「人に迷惑をかけている人を見ると許せなくなる」など、自分にとって「ここは譲れない」「ここが壊されると怒らずにはいられない」というポイントをおさえておきます。
 そして、自分の怒りにふれるような事態がおきたときに、反射的に怒るのではなく、例えば「自分は、人に迷惑をかける行為については、見過ごせないところがあるのです。なので、私自身も人に迷惑をかけないように人一倍気をつけています。あなたにとってそこは大事ではないかもしれないけれど、自分にとっては大事なところなので、できれば〜してもらえるとありがたいのですが」と伝えます。
 このように伝えることで、相手は、あなたの大事にしたいことを理解し、お互いこの辺りで手をうちましょうというところを一緒に探すことが可能になります。

 もしかしたら、折り合いのつかないことも少なくはないかもしれません。それでもお互い自分の大事にしたいポイントを見せ合うことで、それがもし重ならないのであれば、諦めもつきやすくなるかもしれません。また、相手と話すことで、自分が大事にしたいことに固執しすぎていることに気づくこともあるかもしれません。

 怒りは破壊力があるため、怒りをそのまま使うことは自分も相手も傷つきます。怒りのサインが出てきたら、反射的に行動せずに、自分は何を大事にしたいのか、何を壊されたくないのかをよく考えて相手に伝えてみて下さい。怒りのサインをうまく使うことで、自分を大切に守っていきましょう。
タグ:怒り
posted by MSCOスタッフ at 14:38| セルフメンタルケアのコツ