2019年01月05日

職場での世代間ギャップにどう対応するか

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 いつの時代も世代間ギャップを感じることは少なくないのではないでしょうか。特に、色々な年代の人がいる職場は、世代間ギャップを感じやすいかもしれません。カウンセリングでも世代間ギャップによるコミュニケーションのとり方について話題になることがしばしばあります。どのように対応したら、スムーズなコミュニケーションがとれるのでしょうか。

 職場で特に問題となるのは、その世代間ギャップによる考え方、価値観の違いが、セクハラ、パワハラなどのハラスメントの内容にふれる場合です。

 例えば、40代後半〜50代前半のバブル世代と呼ばれるような人たちが上司だったとすると、残業もいとわず働いてきているため、定時に帰る後輩に対して、評価が悪くなる場合もあります。男女に対する価値観も、「男性はこうあるべき」、「女性は〜」という男女の性役割を重視する人も少なくないため、「やはりお茶は、女性がいれてくれた方がいいよね」と悪気なくセクハラともとれる発言をしてしまう人もいます。

 20代の人たちにとっては、上の世代の人たちとは、価値観を共有できないところもあるでしょう。コミュニケーションのやり方も、SNSを使った方法がスタンダードですし、あまり面と向かってやりとりをするという文化も慣れていない分、上司や年上の人を目の前にすると、非常に緊張していいたいことが言えなくなってしまうという話もよく耳にします。
 また、学生時代、親や先生に怒られることもなかったのに、上司が大声で他の人を叱責しているのを見て、「生まれて初めて見た光景…」とショックを受ける人もいるようです。

 それぞれの人格の特徴という側面も大事ですが、お互いが生きてきた時代が違う、という側面からも、理解を深め、対処を考えることができるのではないかと考えます。そのために、相手がどのような時代を生きてきたのかという背景を知るのは双方の助けになります。今は、ネットでも情報を集められるので、自分の職場の人たちがどのような時代を生きてきたか調べると、「ああ、だからこういう感じなのね」と納得できる部分も多いでしょう。

 たとえば、20代の人が直接上司に聞きにこないで、メールなどで聞いてくるからといって「礼儀がない!」と最初から怒らずに、「この人たちにとっては、それが当たり前の文化で育ったのだな」とまずは相手の事情を理解してみます。その上で、やはり直接聞きに来てもらった方が説明しやすいなと上司が思ったら、それを伝えてもいいのかもしれません。
 逆に、20代の人も、自分たち世代は直接的な方法をとらないできたが、上司は自分たちの感覚はわからないかもしれないので、直接相談した方が信頼関係を作れそうかなと考えてみるのもよいのではないでしょうか。

 また、上司が大きな声で怒鳴っていても、相手が育ってきた時代ではそれが普通だったのだろうな…と思うことで、怖さも少しおさまるかもしれません。しかし、度をこえた叱責は、もちろん理解してあげる必要はないので、それは、まわりの人にもどう感じるのか聞いてみるとよいでしょう。

 日本人同士ではない、外国の人たちと交流するときにも、相手の文化を学んで理解につなげるように、世代が異なっても相手の時代背景を知るというのは、よりよいコミュニケーションにつながるでしょう。自分が混乱して、嫌な思いをしないための防御策としても使ってみて下さい。
posted by MSCOスタッフ at 18:00| 心理エッセイ